品質マネジメント(お客様)
基本的な考え方
つばきグループは、企業理念「TSUBAKI SPIRIT」のもと、モノづくり企業として「高品質」の追求と品質管理を徹底し、つばきブランドの維持・向上に努めています。
品質基本方針
後工程はお客様。一人ひとりが決めたことを守り、よいものを作ります。
制定:2001年12月
改訂:2018年10月
「品質基本方針」に込めた思いは以下のとおりです。
- お客様重視の姿勢を改めて確認する。
- 社内の後工程もお客様と見ることで、良品のみを次工程に流すという『自工程完結』の思想を取り入れる。
- 「一人ひとり」という言葉により、各自が当事者意識をもってよい仕事をする宣言とする。
- 創業時の決意である「よいものを作る」に立ち返り、新たな歴史の1ページを刻む。
モノづくりの原点「よいものを作る」
1917年、チェーンの製造を始めた創業者・椿本説三。新しい事業への高揚感とともに一抹の不安を感じる中で思い出したのが、それまで勤めていた紡績会社の社長が退職時に贈ってくれた「よいものを作れ」という言葉でした。何をおいても「よいものを作る」。創業者はこの教訓を固く心に刻み、従業員にも徹底。100年前のこの決意が、当社のモノづくりの原点であり、当社のDNAとして今日に引き継がれています。
品質マネジメント推進体制
当社グループでは、「つばきグループ品質委員会」をトップとする品質マネジメント推進体制を構築しています。
2018年4月には、その実効性をさらに担保するため、グループ全体を統括する本社部門に品質・環境推進部(現・品質保証部)を、また組織横断の実行組織として「品質担当者会議」を新設しました。
従来からの各部門での品質保証活動に加え、①第三者視点での内部監査、②グループ品質ガイドラインの策定、③組織横断の品質向上活動、などを実施。これにより品質不良ゼロを目指すことはもちろん、お客様との約束を順守する体制をさらに強化し、品質管理のガバナンス強化とつばきブランドの維持・強化を図っています。
-
グループ品質マネジメント推進体制
-
品質管理体制強化のフレームワーク
品質マネジメントシステム
当社グループでは、国内すべての製造拠点(グループ会社含む)、海外主要製造拠点において、品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001認証を取得。ISOに基づいた品質管理の仕組みを構築しています。
品質教育と人材交流
当社グループでは、全社の教育体系に「品質」や「改善」に関する階層別教育を整備して、品質管理のスキル向上を目指しています。 さらに今後は、品質管理のスペシャリスト育成に向け、品質保証部を中心に統計的手法などの品質専門教育や講師の育成、QC(品質管理)検定の取得推進、グループ会社からの品質研修生受け入れ実習(1~2年間)などを実施。併せて、グループ横断の改善提案制度を展開、全従業員の「日々改善」の風土を醸成するとともに、水平展開による改善効果の最大化を進めています。
2023年度の主な取り組み
現地現物をポイントに海外製造拠点で品質監査を実施
モーションコントロール事業部(以下MC事業部)では欧州、米州、豪州、中国、台湾、日本の6カ国でモノづくりを行っています。
つばきブランドの品質信頼性向上のため、日本のMC事業部がグローバルな品質保証センターとなり、各製造拠点での品質監査を行っています。コロナ禍によりwebミーティングでの品質監査が続きましたが、2023年7月には中国の椿本机械(上海)有限公司(TMS)にて品質監査を実施。現場でしかわからないこともあり、現地現物による監査の重要性とフェイストゥーフェイスのコミュニケーションの有効性を再認識しました。
MC事業では、現地マーケットニーズに合わせたカスタマイズ商品の販売拡大が課題であり、海外製造拠点の品質管理はますます重要となります。世界同一品質を念頭に品質維持向上を実行していきます。
世界の自動車メーカーから優秀サプライヤー表彰を受賞
モビリティ事業では、世界の自動車メーカーから、品質、納期、サービスにおける実績が認められ、優秀サプライヤーとして表彰いただいています。
2023年度は、タイの子会社Tsubakimoto Automotive (Thailand)がToyota Co-operation Clubより「2023 TPS Activity The Winner : Advance Group」を受賞。このほか、中国、韓国、タイ、イギリス、アメリカのグループ会社において計14件のサプライヤー表彰を受賞しました。