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モビリティ事業
MOBILITY
MOBILITY
モビリティ事業の主力商品は自動車用エンジンのクランクシャフトとカムシャフトの回転を同期させる“タイミングチェーンシステム”です。このシステムには、一時期、タイミングベルトに取って代わられた時期がありました。TSUBAKIはいち早くタイミングベルトの開発に着手し、市場の変化に鮮やかに対応しましたが、再度、タイミングチェーンの静音化、小型化にも挑戦。ベルトより耐久性に優れたチェーンを、再び主役の座に押し上げた歴史があります。その後、性能・コスト・耐久性など、お客様のニーズをきちんととらえたソリューション提案ができることを強みにカーメーカーの信頼を築き、世界No.1のシェアを守り続けています。
的確な提案には、システム設計力・新商品を開発する技術力・良いものを低コストでつくる製造力など、モノづくり企業としての総合力が必要です。今後、拡大する新興国や、将来の新ビジネスなど新しい市場に対しても、そうした“モノづくり力”が優位性を生み出す原動力となります。
昨今、自動車の“電動化”が話題となっています。その大きな流れのなかで、今後数十年はエンジンとモータを併用するハイブリッドやプラグインハイブリッドというシステムが主流になっていきます。それらの車両には、次世代エンジンと呼ばれる高効率の新しいエンジンが搭載されていくため、タイミングチェーンシステムにも、これまで以上に低燃費に貢献できる新商品の開発が求められます。
また、自動車の電動化によって、モータとエンジンの動力を伝えるチェーンや、電気自動車のモータから車軸に動力を伝えるチェーンなど、これまでになかった用途のチェーンも必要とされてきます。そのような新しいニーズに対応してビジネスを拡大していくために、電動化対応チェーン【Enedrive Chain】も開発しています。従来のギヤでの動力伝達に比べて、高効率で設計自由度の高いシステムを構築できる【Enedrive Chain】シリーズを、タイミングチェーンシステムに続く第2の柱として、モビリティ事業のさらなる発展を目指します。
モビリティ事業の未来を担う若い人材に求めたいのは、「今の自分を超える」という意識を持ち、意欲的に知識を吸収して、周りを巻き込んで現状を変えてやろうとする想いです。さらに、たとえ海外で言語の壁に阻まれても、自分からコミュニケーションを図っていくパワーにも期待しています。コミュニケーション力は英語検定の点数ではなく、どれだけ相手に自分を理解してほしいと思っているかで決まります。それは、日ごろ先輩や同僚と同じ目的を追いかけていくうえでも大きく役立ちます。
モビリティ事業は、世界中の自動車に向けて部品をつくっています。自分が携わった製品が世界中で何百万台もの自動車に使用されるのです。エンジンの低燃費化や電動車両の高効率化などに取り組むことで、地球の環境に貢献していることも実感できます。また、全ての部署からどんどん海外へ出張・駐在しています。若いうちから海外を経験し、世界的視野に立って社会に貢献したいと思う方には、まさにぴったりの職場です。