INTERVIEW.02
仕事をしていてやりがいを感じるのはどんな時ですか?
「新しい形状・機構」を考えることには、難しさとおもしろさがあります。今あるものは先人たちが知恵を振り絞って、たくさんの実験を重ねてできあがったものですから、それを超えることには大きな困難が伴います。とはいえ、先人たちが獲得した知見を使えること、コンピュータを使った解析技術が向上していること、形状の自由度が増えていることなど、当時より有利な面も決して少なくありません。それらをフルに活かし、あの手この手の手法を活用しながら、どうすれば良くなるかを考えて検証することには、研究者魂を揺さぶるおもしろさがあります。そして、実際に効果が現れた時には、まるで願いが叶った子どものように、純粋な喜びでいっぱいになります。