プレスリリース
ワークの投入効率が2倍、仕分け精度向上にも貢献
ソータ用RFIDタグ読み取り装置「T-TRAYREADER™」を開発
2018/5/10
1.はじめに
株式会社椿本チエイン(社長:大原 靖、本社:大阪市北区)は、ソータ用RFID読取装置「T-TRAYREADER」を開発し、株式会社アサヒ・リンク 岐阜LCセンター様に納入しました。
物流の現場では、人手不足を背景に、入荷・出荷、在庫など複数の情報を一挙に取得できるRFIDタグを活用した省人化、合理化ニーズが高まっています。一方、当社のトレー式仕分け機「リニソート」は高速仕分けを特長としており、最高速度96m/分で通過するトレー上のRFIDタグの情報を正確に読み取るには電波の反射、拡散など多くの技術的課題をクリアする必要がありました。今回、ソータ用のRFID読み取り装置として開発したのが「T-TRAYREADER」です。
従来、「リニソート」では、ワーク投入口で商品情報を入力し、空いたトレーに商品を載せることで仕分けを行っていました。ワークの投入作業は、作業者が個々のワーク(搬送物)に付属するバーコードをスキャナで1点ずつ読み取ることで商品情報を入力していました。
新商品「T-TRAYREADER」では、RFIDタグのついたワークをトレーに載せるだけで作業は完了。ソータ上の読み取り装置を通過する際にRFIDタグのデータを自動で読み取り(写真①)、商品情報入力と仕分けを行なうことを可能にしました (写真②)。
「T-TRAYREADER」導入により、作業を簡素化するとともに、ワークの投入効率・仕分け精度の飛躍的向上を実現いたします。
2.「T-TRAYREADER」の特長
(1) 投入効率向上
従来のバーコード読取方式では、1つ1つのワーク(搬送物)に対し、「バーコードを探す」「バーコードの向きを合わせる」などの作業が必要でした。一方、RFIDタグの場合、ワークをトレー上に投入するだけで作業が完了。バーコード読取方式に比較して、2倍以上の投入効率向上を実現します。
(2) 仕分け精度向上
ソータに投入された搬送物の情報は、リニソート本体上に設置した「T-TRAYREADER」が自動読み取りしていきます。誤ってトレーに複数のワークを載せた場合は、複数個のデータを読み取ったものとしてエラー認識し、あらかじめ指定されたエラー用仕分口に排出するため、誤認識も防止することができます。
(3) 確実な読み取り
RFIDタグを読み取る「T-TRAYREADER」内には、左右および上面に計4枚のアンテナを埋め込んでおり、高速で通過するワークのRFIDタグ情報を確実に読み取ります。また、装置の近くに静止状態のRFIDタグがあった場合は電波の強度変化で判断し、読み取っても無視する仕組みになっています。
このドーム空間の中で万遍なく電波が照射できる環境を作ることで、RFIDタグの間隔が300mmあれば、その位置を把握し正確に読み取れるようになりました。
(4) 既設のソータにも設置可能
現在、バーコードリーダで読み取りを行っている当社既設のソータにも「T-TRAYREADER」を追加設置が可能です。いつでもRFID自動読取対応を実現できます。
3.仕様
(1) 装置サイズ
L:1400 mm、W:900 mm、H:650 mm(トレー面から最頂部)
(2) RFIDタグ最小タグ間隔
300 mm
(3) トレー設置ピッチ
500 mm ~ 800 mm
(4) 読取対象商品最大サイズ
L:600 mm、W:500 mm、H:300 mm (トレーピッチ720 の場合)
(5) 最大ソータ速度
96 m/分
■本件についてのお問い合わせ先
コーポレートコミュニケーション部 広報課
TEL 06-6441-0054
FAX 06-6441-0203
E-mail :
■お客様からのお問い合わせ先(マテハン事業部 流通ビジネス部 流通SE課)
お客様お問い合わせ窓口
TEL 03-6703-8402
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