2017年4月、椿本チエインは
創業100周年を迎えました。
思いついたら、いてもたってもいられない。ワクワクして、体の中が熱くなる。そんなモノづくりのときめきを、私たちは忘れていないだろうか。失敗しても、あきらめない。悔しさをエネルギーに、知恵をしぼり、技能を磨く。そんなモノづくりの情熱を、私たちは忘れていないだろうか。創業当時、TSUBAKIを突き動かしたのは、類まれなフロンティア・スピリットだった。ちょうど100年が経った今こそ、あの頃以上にモノづくりにこだわり、モノづくりの先を行く。そして、技術で、アイデアで、ソリューションで、社会の期待を超えてみせる。世界を、未来を、動かせ。チェーンからはじまった「動かす技術」を進化させて。イノベーションを起こし、世界のあたりまえを一変させよう。待っているだけでは始まらない。うなずいているだけでは変わらない。誰も見たことのない未来を、この手で生みだそう。「TSUBAKI SPIRIT」を胸に。
1917年―今から100年前。自転車用チェーンの製造会社としてTSUBAKIは誕生しました。しかし、わずか10年で事業を完全にシフト。「より高度な機械用のチェーンに挑戦したい。」当時、ほとんどが海外製だった産業用チェーンに未来を見た。ここから、TSUBAKIは急激に成長していきます。技術を磨き、発想力を鍛え、次々と新しいチェーンを開発。現在、製造しているチェーンは20,000種以上。産業用チェーンの「伝動」「搬送」の機能をベースに、「チェーン」「精機」「自動車部品」「マテハン」の4つの事業に拡大しました。
1917年、自転車用チェーンからはじまったチェーン事業。しかし、わずか10年で機械用チェーンへ完全シフト。現在では多種多様な動力伝動用・搬送用チェーンをはじめ、工作機械、造船、鉄鉱、液晶・半導体などあらゆる業界に最適な商品を提供しています。そして、1960年にチェーン減速機を開発したことからはじまった精機事業。減速機、直線作動機、クラッチなど「Motion&Control(動きと制御)」に関わる機械部品と、その複合技術による最適なパワートランスミッション機器を提供しています。
1937年、大規模なコンベヤプラント一式の納入を皮切りに、マテハン事業はスタートしました。マテハンとは、マテリアルハンドリング。つまり、搬送・仕分け、保管システムなど、モノと情報の流れをコントロールし、お客様の生産性向上に貢献する高度なソリューションを提供。1962年に、埼玉工場が竣工して以来、リニソート、クイックソート、ラボストッカ、ジップチェーンリフタなど、それまでの常識を一変させるほどの革新的な製品をつぎつぎと開発。チェーンだけではない。TSUBAKIの世界は、ますます広がっています。
1958年、自動車エンジン用のタイミングチェーンの量産を開始。それがTSUBAKIの自動車部品事業のはじまりでした。1966年にはマザー工場である埼玉工場に自動車部品工場が完成。一度はベルトに役目を奪われるものの、より優れた技術を生み出すことで再びチェーンの時代に。またチェーンだけにとどまらず、自動車エンジンの高性能化、軽量化、エコ化に貢献する、タイミングチェーンシステムも独自開発。世界の自動車メーカーに提供し、現在、世界No.1シェアを誇っています。
TSUBAKIの歴史は、変革とチャレンジの繰り返し。決して守りに入らず、攻めつづける。近年、積極果敢にすすめている新事業への挑戦には、特にその姿勢があらわれています。電気自動車の電力を各方面に有効活用できるようにするEV電力システム、植物工場のイノベーションへ挑戦したアグリビジネス、IoTを駆使した遠隔監視プラットフォームなど。これからの社会のために、TSUBAKIに何ができるのか。「モノづくり」の枠を超え、自らにそれを問いかけつづけ、最適な答えを出していきます。